◆緊急告知

関東通産局は、特定商取引法に違反する行為により、リゾートクラブを含む複合会員権を連鎖販売する㈱リゾネットに対し、15か月間、業務停止命令。会員を勧誘したら儲かるとか、会員はいつでも割引で泊まれるとかには要注意!
㈱リゾネットは当協会の「リゾネット」とは関係ない・・・e-Commerceを舞台にした新たな事案
 

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   【伊東パウエルからの観光地】
   我々はリゾートという視点で、伊東にある伊東パウエルを観察してきたが、伊東はむかしからの観光地である。市街と全域の地図を例示したが、小さくて見えないであろうから、URLからダウンロードしていただきたい。リゾートは滞在なので、観光のように要所要所をめぐり歩くということを前提としない。仮に要所要所をめぐり歩くとしても、滞在地点からの往復をイメージする。
   
  リゾートの施設は、必ずしもその館内に遊ぶ施設をpublic として持つことを予定しないので、仮に遊ぶとなれば、そのリゾートを構成する街に出かけることになる。
   したがって、リゾートの滞在客は、滞在地とその周辺の状況については、好みに応じて熟知しておく必要がある。つまり滞在のプランを考えるときに、滞在地とその周辺の状況が計画の中身の材料になりうるからだ。また、滞在者の好み次第では、単なる材料を超えて、 「研究」の対象になるかもしれない。

   【伊東パウエルから徒歩で4KM程度】
   伊東パウエル→01松月院→02伊東公園→03湯の花通り・キネマ通り→04東海館→05松川遊歩道から「なぎさ公園」→06伊藤オレンジビーチ→伊東パウエル
 およそ左図のとおりである。例によってGoogleの計算では、3.3KM・43分となった。各立ち寄りポイントでの時間を含めれば、半日くらいのコースになるかもしれない。 2016(平成28)年12月12日に、今泉が実際に歩いてみたので、その今泉の記録をもとに紹介する。

   *01:松月院
   伊東パウエルを出て伊東駅に向かう途中から右に曲がり、坂を上っていくとそこが松月院である。
   この寺は1183年真言宗の寺として開創されたが1607年曹洞宗に転宗し名刹として知られている。本堂の左側には弁財天もある。高台にあるので眺望がよく、伊東温泉を海を含めて一望できるロケーションである。「桜寺」と呼ばれ、四季を通じて花の寺として有名だ。1月半ばにはオオカンザクラやコヒガンザクラなど数種類の桜が目を楽しませてくれるそうだ。庭園も見事で、大きな鯉がゆったり泳いでいる池の周りに配された松やもみじ等とのコントラストが何とも言えず美しい。

   *02:伊東公園
   松月院を出て駅の方に少し下ると伊東公園にぶつかる。何の変哲もない公園だと思って通り過ぎようとしたが、昇り階段が見え案内板によると展望台があるという。早速昇って展望台に行きつく。さすがに展望台だけあって、松月院より眺望がよく、伊東パウエルの建物もしっかり見える。せっかくなので、さらに上に昇ってみると小高い丘にたどり着く。
   そこに医学者にして詩人、多彩な才能の木下杢太郎の記念碑がひっそり碑文とともに建っていた。
   この公園は、ブランコや滑り台がある子供が遊べる公園だが、2月頃にはオオカンザクラ、4月には芝桜が咲き誇る公園だそうだ。
   木下 杢太郎(きのした もくたろう、1885- 1945年.本名は太田正雄.生家は東市湯川の雑貨問屋、現・木下杢太郎記念館。現・伊東市立西小学校から現・獨協中・高学を経て旧制一高・東大医卒。与謝野鉄幹の『明星』同人。紀行文『五足の靴』を新聞連載など文才を発揮。本業は皮膚科学。南満医学堂教授兼奉天医院皮膚科部長、ソルボンヌ・サン・ルイ病院(H?pital Saint-Louis)・リヨン大学などに留学。愛知県立医専(現・名大医)・東北大教授を歴任、東大皮膚科学講座教授。癩病の研究が有名。

 *03:湯の花通り・キネマ通り
   伊東駅に向かうが北側には出入口がないので、ガードをくぐり南側へ。ちょうどそこからが湯の花通りのようだ。何で湯の花通りと呼ばれるのか分からないが、狭い道にお土産屋さん、お菓子屋さん、飲食店などが並んでいる。
   途中、きょろきょろ見回すと、お馬の湯や椿の湯といったモニュメントや可愛らしい七福神のイラスト等も現れて面白いが、あまり活気がない感じである。
   その先、道路を横断すると道幅も広く立派なアーケードをそなえた商店街が現れる。地図で確認するとここがキネマ通りのようだ。でも映画館も見当たらないし・・・。こちらの方が閑散としている。
   
 *04:東海館
   キネマ通りを抜けすこし進むと市内を流れる松川に架かる「いでゆ橋」に出る。そこから海の方面左河岸に異様な建物が見える。橋に案内板がある。それがかの有名な木造3階建ての温泉旅館「東海館」だという。
   資料によると、東海館は、昭和3年(1928年)創業しその後何回かの増築や改装を重ねながら旅館業を営んでいたが、平成9年(1997年)約70年の歴史に幕を下ろした。その間、昭和13年に伊東線が開通するまでは湯治客で、開通後は団体客で賑わったという。の後、伊東温泉情緒を残す町並みとして保存の要望もあり、所有者から伊東市に寄贈された。
   平成11年(1999年)には、昭和初期の旅館建築の代表的建造物として文化財的価値を持ち、戦前からの温泉情緒を残す景観として保存し、後世に残す必要があるという理由から市の文化財に指定された。
   さらに平成13年(2001年)まで改修工事を行い、文化施設として開館し現在に至っているとのことである。
   早速行ってみるととする。近くに行くと建物の大きさに圧倒される。木造3階建てとはこんなにも大きいものなのかと。それに玄関がまた凝っている。
 鶴が唐破風造りの青銅食の屋根の下に綺麗に収まっている。入場し料金を払うと、ちょうど解説員が案内してくれる時間だという。それぞれの部屋が独立した形の入口である。
   1階:書院造の部屋、障子と窓から見る景色が佳い。2階:展示室は、三浦按針(ウイリアム・アダムス)に関する資料等 NHKの連続ドラマにと訴求している。按針にゆかりの4市でANJINサミット(横須賀市・平戸市、臼杵市)=歴史ツーリズムを盛り立てようとする。さらに、伊東に関わりを持つ作家の資料や、伊東出身の重岡健治の資料も展示している。3階:大広間、4階:望楼がある。
   
 *05:松川遊歩道から「なぎさ公園」
    松川を隔てた桜並木の遊歩道からの東海館。いろいろなモニュメントが点在。 なぎさ公園には、重岡建治の「家族」をテーマにしたブロンズの作品10数点が点在し、海とその向こうに見える初島や半島の景色と相まって美しい。
   
 *06:「なぎさ公園」から伊東オレンジビーチ経由伊東パウエルへ
   海水浴シーズンではないのでビーチは閑散としている道路の反対側では、干物屋さんが軒を連ねている。
   鯵の干物を干している。文字通り天日干し。小出刃を使ってエラ腹が取って背開きすれば、あとは洗濯物同様に軒先に吊るしておけばよい(蠅が飛んでくるので一工夫する)。
   自分で食べるくらいの干物はこれでできるが、これはとてつもなくおいしい。
    
   【伊東市郊外 50KM程度】  
   
 ここから車で移動する。07道の駅・伊東マリンタウン→08城ケ崎海岸→09大室山→10伊豆シャボテン公園→11一碧湖。
 
 *07:道の駅・伊東マリンタウン
    伊東から網代寄りに向かうと海沿いに赤・青・黄色のカラフルな建物が見えてくる。
   ここには、各種レストランや多彩なショップが入っているが、スパなどもある。
   無料の足湯「あったまり~な」もあるし、さらにユニークなのは「しあわせの黄色いトイレ」というものがある。広くて明るくてきれいなトイレで、多機能トイレや赤ちゃん用の授乳室まであるそうだ。

 *08:城ケ崎海岸
   さらに今度は伊豆半島東海岸を南下し伊豆高原駅近くの城ケ崎海岸へ向かう。駐車場が整備されており行きやすい観光地である。
   この海岸は、大室山が約4000年前に噴火し時に流れ出た溶岩が海に流れ、海の浸食作用で削られてできた溶岩岩石海岸で海岸線には絶壁が連なり、幾重にもふところ深く入り組んだ岩礁、岬から岬へと続く景観はまさに壮観だ。
   ・門脇灯台:高さが地上約25m・海上40m以上で展望台はあるが、階段を歩いて登らなければならない。景色は、お天気さえよければ伊豆七島まで見える。
   ・門脇吊り橋:高さが23m・長さが48mの吊り橋で、下を見ると足がすくむ。

 *09:大室山
   また、伊東方面に戻り、伊豆ぐらんぱる公園の交差点を左折し、セラヴィリゾート泉郷のアンビエント伊豆高原の横を通り抜け、大室山に到着。
    大室山は、約4000年前の噴火により粘り気の弱い溶岩のしぶき(スコリア)や火山弾が加工の周囲に降り積もってできたそうで、標高580mの山頂に直径300mのすり鉢状の噴火口を持つ休火山。単性火山の典型例として、国の天然記念物に指定されている。
    頂上には、リフトで上ることが可能だ。(往復500円)頂上からの景色は360度相模湾から伊豆七島、富士山、天城連山等の大パノラマが見られる。また、噴火口を周回する約1kmのお鉢めぐりは人気がある。毎年2月中旬に行われる山焼きは有名なイベントになっている。

 *10:伊豆シャボテン公園
    時間もないので、パンフレットのみいただいたが、スタッフからカピバラの露天風呂入浴が見られる 
   とのお誘いを受けたが、入園料が2300円もするので、今回は断念した。
 
 *11:一碧湖
    大室山駐車場から一気に下り、一碧湖へ。ウィークデーのせいか静かで人っ子一人いない。車を駐車場に停め、遊歩道を歩く。
   足音を聞きつけて大きな錦鯉が寄ってくる。「伊豆の瞳」と呼ばれている。
   しかし、いうほど美を感じなかったのは、時間がなく急いだゆえである。
やはり、駆け足はリゾートに似合わない。
 
 【了】

*番外:寒冷地駅の伊豆箱根キャンペーンと小田原駅前の券売機
 左は北陸新幹線のある駅構内、1月31日の画像である。何ら変わり映えのない、いつもある、旅行リーフレットのスタンドだ。この駅の周辺の桜の開花は、4月2週から3週。川津桜は2月上旬。やはりなにがしか説得力はあるのだろう。
  右の画像は「切符屋」の自販機。JR小田原駅前の路面店舗の店頭に設置されている。
 小田急線と、JR新幹線・東海道線が並ぶ。
 伊東箱根は北陸新幹線のある駅からは「旅行」だが、東京・横浜からは
、がんばれば「通勤圏」の感覚である。リゾート定義のひとつである、「たびたび訪れる」には相応しいサイトとなろう。小田原から箱根にある前掲した年代モノの「著名別荘群」はその先駆的な存在ともいえよう。■■
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