◆緊急告知

関東通産局は、特定商取引法に違反する行為により、リゾートクラブを含む複合会員権を連鎖販売する㈱リゾネットに対し、15か月間、業務停止命令。会員を勧誘したら儲かるとか、会員はいつでも割引で泊まれるとかには要注意!
㈱リゾネットは当協会の「リゾネット」とは関係ない・・・e-Commerceを舞台にした新たな事案
 

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【9】あとがきと付録


6あとがき

 高山は書く材料に事欠かない。その代り調べるのも大変だ。資料がないなどという言い訳は通じない。煥章館の2階はいささか贅沢で環境が整いすぎている。
 せっかくこのホームページに訪問して頂いた方にはまことに申し訳ないが、ここに記したことは、煥章館でのまことにささやまなにわか勉強にすぎない。ケーススタディ的には、飛騨の山師(鉱山事業家)や年貢や塩のこと、一部の商人に付与された特権こと・・いまの実務のヒントになるような、面白そうな話題があるが、などは割愛した。
 郷土史も煥章館の蔵書の水準になると、世界に通ずる立派なビジネススクールでもある。高山にはそれを記述した好事家が居られたことになる。それが商人なら、相場の罫線解読の奥義「酒田五法」の本間宗久とはいわないまでも、大坂升屋の山片蟠桃(やまがたばんとう)と同類に分類されるかもしれない。山片は(1748‐1821年は傾いた両替商升屋を再興した大番頭で、いまでいえば兼・経営学者。主著に『夢の代』。懐徳堂(現・阪大)で朱子学、先事館で天文学を修めたという。
 ホテルアソシア高山リゾートでのリゾートライフを試みる方には、スケジュールのなかに煥章館を組み込んでいただきたい。
 
 
 

 付:観光客とリゾート客 

 ある地域が「観光」で成り立つようにするには、いくつか条件がある。町並みは商品ではあるから、今風にアレンジして維持する必要がある。今風といっても、たとえばCVSや大型店や大駐車場のない街にするには我慢も必要になる。規制が必須になる。
 観光は装置事業でもある。お客を宿泊ないし滞在させる施設が「商品」に組み込まれている必要がある。ここは固定資産との戦い、つまりは減価償却費と元・利金の支払いを可能にする売上が必要になる。ただし、いったん投資したら容易には撤収できないという覚悟がいる。
 商品を買うお客がなければならない。この場合のお客はカネ(自由に使える流動資産)だけではなく、ヒマ(自由に使える時間)を併せ持つ自然人(法人ではない)が不可欠だ。カネを使ってヒマを過ごす。これは「遊び」に他ならない。遊びは主体の裁量に大きく依存する。お客は「我がまま」をもって旨とするが、それをすべて容認したら商品にはならない。
 そして、商品の存在をお客に告知し施設の利用を予約する媒体が必要になるとともに、実際にその自然人の「体」を商品が所在する場所まで運ぶ輸送が不可欠になる。媒体と輸送、これはインフラである。
 観光には商品(自然や規制等+人工的構築物)、顧客つまりΣ(ヒマ+カネ)、インフラ(媒体+輸送)、この6要素3要因が不可欠で、それは観光客になるか、リゾート客になるかは「遊び」の構成の仕方、つまりは、繰り返し・繰り返し訪れる、または1週間くらい滞在するならリゾート客となる。さらに長期なれば定住に近づくし、短ければツアー客(しばし観光客と訳される)になる。この考えは大谷による。 
 
 
 出典:大谷毅『リゾートビジネスの構図・・・岐路に立つ企画現場』第一法規、1991年(絶版)、94頁他。
 高山に観光が成立つのは、高山にこの6要素3要因が、なんらかの程度に、同時に充足されていることを意味する。もっと多くの観光客が欲しいとなれば、この6要素3要因から戦略事項を発見して、それを充足する必要があるが、これについては、また別の機会に譲る。

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