◆緊急告知

関東通産局は、特定商取引法に違反する行為により、リゾートクラブを含む複合会員権を連鎖販売する㈱リゾネットに対し、15か月間、業務停止命令。会員を勧誘したら儲かるとか、会員はいつでも割引で泊まれるとかには要注意!
㈱リゾネットは当協会の「リゾネット」とは関係ない・・・e-Commerceを舞台にした新たな事案
 

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【3】交通事情

 6 江戸・高山はざっと10-11日 
 

 それに飛騨は遠い。東山道の終点を陸奥の国府(仙台)とみるならば京都まで約800キロ(約25日間)。それに比べたら高山はずっと近いが、それでも京都までざっと240キロ(約8日間)、江戸までは、安房峠越えで310-330キロ(約10-11日間)、結構な遠距離である。
 大和朝廷は各国の諸税(租庸調)を京までどうやって運ばせたのか、その納税制度もいささか気になるところだ。奈良の律令制では地方行政単位を五畿七道(ごきしちどう)と括ったが、併せて道路の名称とするなら、東山道は本州の山岳地帯の、いわば貧しい場所を拾って開通させた感じさえする。高山はその東山道の幹線から、いまの岐阜の北西辺り(赤坂)で分岐し、さらに北上する高山支道の終点に位置する。
 自らを「下々の下国」というのも言い得ている。しかしながら、この僻遠の地に、なぜ、京都ならぬ高山があるのだろうか。

    

*東山道高山支道

 7 鉄道の開通は1934年10月 

 高山本線は岐阜からの高山線と富山からの飛越線からなる。高山線の岐阜側からの着工が1919年、岐阜と各務は20年11月に、飛越線の富山と八尾は27年9月にそれぞれ開通、この高山に鉄道が届いたのは1934年10月である。岐阜・富山全通に15年を要したことになる。いまから80年ほど前までは、かなりの努力なしに行ける場所ではなかった・・・ことになる。
 いまでも、夜、列車が鹿と「衝突」したりして遅れたりする牧歌的な山岳路線で、本州の本線では唯一の地方交通線である。割高な運賃表を適用されるが、岐阜近郊の一部の区間では名鉄(名古屋鉄道)との競合があり、名鉄の岐阜と新鵜沼と比べると、JRの岐阜と鵜沼間の運賃の方が若干安いという。鉄道経営もなかなか大変だ。
 電化工事の起工式が80年5月に高山駅構内で挙行されるも、架線柱420本の建設をもって工事は止まり、その後計画自体が立ち消えるエピソードもある。電化の方式をめぐっての論争に決着がつかなかったらしい。そこでいまもってディーゼル(気動車)だが、さまざまに路線改良や設備投資が行われ、名古屋-高山間は「ワードビューひだ」で2時間30分程度で走るから、特段に支障はない。
 観光路線となれば、早いばかりが取り柄ともいえず、今後もバス路線と競争しながら、独特の味を持った鉄道として生き残っていくであろうし、2014年度の北陸新幹線長野駅-金沢駅間の開業となれば、高山本線の位置づけも変わるかもしれない。  

  

     


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