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関東通産局は、特定商取引法に違反する行為により、リゾートクラブを含む複合会員権を連鎖販売する㈱リゾネットに対し、15か月間、業務停止命令。会員を勧誘したら儲かるとか、会員はいつでも割引で泊まれるとかには要注意!
㈱リゾネットは当協会の「リゾネット」とは関係ない・・・e-Commerceを舞台にした新たな事案
 

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琵琶湖のかわりに近江アルプスがあったなら

【1】有数の工業圏域にあるダイヤモンド滋賀

近江といえば近江商人。旧三井財閥の越後屋はじめ、あそこもここもというほどに近江出身が多い。観光・交通関連分野も、東急の五島が信州、東武の根津・阪急の小林・国際航業の小佐野が甲州、そこで西武の堤は江州である。
 しかし、2008年発表工業統計の都道府県別付加価値額でいうと滋賀は15位。三重の10位に比し遜色はあるものの、近隣の1位愛知や2位大阪、18位京都に伍して、今の近江にはそれなりに製造業が集積している(⇒資料ランキング表)。ダイヤモンド滋賀も有数の工業圏域に立地していることになる。工場に囲まれて立地しているという意味ではない。高い付加価値を生み出す大きな空間のなかに立地しているという意味である。会員や利用者は、そこで仕事を持ち、あるいは生活する方々も多いと予想する。

 京阪への主流の通勤圏はおおむね草津以西という。しかしその先を走る東海道線には、近江八幡や彦根・米原と中堅都市が数珠繋ぎである。北側は湖面で人はいない。そのラインの南側の経済力で都市が成立っている。甲賀にかけて平坦な地が続く一帯は、滋賀県は湖東・東近江・南部と区分するが、この原稿では南近江と呼称する。


 

 


 
 
 
 その南近江は、比較的地価も安く、国道1号線(東海道)に象徴される交通の要所である。名神・新名神・京滋そして北陸各種道路が交錯し、多数のインターチェンジ(以下IC)に恵まれる(*3)。そこで、ここから1時間程度でアクセス可能な、名・京・阪・神などに本社や取引先を持つ事業者が、ここに工場や研究施設など設置するのは当然の成り行きとなる。ロームや京セラ・・・名のある会社の工場が多数立地する。

 

【2】琵琶湖の代わりに近江アルプスがあったら

 そこで、関東から南近江に転勤して数年になる某氏は、かって東海道新幹線で東京から当地に頻繁に出張した折、冬季、関が原や米原に積もった雪は見慣れている。けれども関東の冬は晴天続きの空っ風である。

彦根や近江八幡の気候には日本海側の属性がある。関東とはずいぶん違う。曇天で空気は湿っぽい。しかし、実際に住んでみて、習慣として身につけるのに時間がかかったという。新幹線や名神の南側にいるのになぜ・・・という素朴な感覚が働いてしまうので、「どうも日本海側で雪を降らせた北風が、琵琶湖を渡って、湿った雪や寒さを南近江の地に吹き込んでくるらしい」と得心できない。そして、あるとき、海抜85Mくらいの琵琶湖の代わりに、2-3000mクラスの山岳が続いていたらどうなるかと考えた。たぶん、冬季の様相は全く異なり、南近江は連日晴天が続くであろうと想像した。それでやっと納得したという。

川端康成は「国境の長いトンネルを抜けると雪国だった」と描写した。かつて田中角栄が「三国峠を爆破すれば越後の雪は関東に降る」と看破した。それが現実になると、関東は南近江のような様相になるはずだ。山岳が気候を変える重要な要因であることは確かである。


            
 (注)左図は琵琶湖と三国峠の位置関係 右写真は冬の越後側と太平洋側の積雪状況を、成田発欧州行き空路上空から撮影したもの。出典:http://www.noasobi.com/16_1/
 なお、余事ながら、冬、太平洋側が快晴なら、名古屋または大阪発仙台行きの空路は、中央アルプスに沿い、新潟で右折するので、朝の便なら見事な山岳写真を得る場合が多い。⇒つぎに続く